C12形蒸気機関車は軸重をC62やＣ61と同様に軸重変更が可能？ [蒸気機関車いろいろ]
新しい年となり10日も過ぎましたので、ブログを更新することにします。
C62やC61形はひとつ下の規格の路線でも使用できるように、動輪と従台車を繋ぐイコライザーの支点の位置を変更して動輪上重量を軽くできる設計になっていとことはよく知られています。そして、C62形では実際にそれを利用し動輪上重量を軽くした機関車が常磐線や函館本線に活躍したことが知られています。
表題の話は昨年11月24日に水郡線に「SL奥久慈清流ライン号」を撮りに行ったことから始まります。常陸大子駅前にC12187号機が保存されています。この機関車を見ていてふと先台車と第１動輪を繋ぐイコラーザーの支点の穴が３つあることに気付きました。もしかしてと第３動輪と従台車のイコライザーの支点はと見るとやはり３つ開いています。真岡鐵道で使われているC1266号機ににはありません。後から開けたのでしょうか。
後方から見たC12187号機。ヘットライトの左側にバック運転のときキャブ内に空気を取り入れる穴があります。九州からやって来た蒸気機関車のようです。
説明板をを見るとやはり長年九州で過ごした後、最後の３年間程を水戸機関区で使用されたことがわかります。
先台車と第１動輪を繋ぐイコラーザーの支点に３つの穴が用意されていることがわかります。
従台車と第３動輪を繋ぐイコラーザーの支点も３つ開いてます。現在はどちらも中央の穴を使用していますが、動輪よりの穴を支点にすれば動輪上重量は重くなり牽引力を増すことになり、反対に移せば動輪上重量を軽くでき線路への負担を軽減できます。
現役時代にC12形を撮影はしていますが、残念ながらそこまで気をつけて撮影していません。なにしろ撮るだけで精一杯でした。なので先人の写真の中から「記録写真蒸気機関」車に収録されているC12189の従台車と第３動輪を繋ぐイコラーザーの支点が３つ開いることが確認できました。さらに、原書房から出版されている「日本国有鉄道蒸気機関車設計図面集」C12形を見ると図面上でも３つの穴が開けられています。私はこの穴は動輪上重量を変更する目的だと思いますが、真相はどうなのでしょうか。また、実際に動輪上重量を変更して使用した例があるのでしょうか。まだ、その点について語られた記事を目にしたことがありません。真相はどうなのでしょうか。何かご存知の方があればお教え頂きたいと思います。
※ 記事をアップした後３番目と４番目の写真が入れ違っているのではと指摘を受け、確認したところ確認されましたので直しました。
C62やC61形はひとつ下の規格の路線でも使用できるように、動輪と従台車を繋ぐイコライザーの支点の位置を変更して動輪上重量を軽くできる設計になっていとことはよく知られています。そして、C62形では実際にそれを利用し動輪上重量を軽くした機関車が常磐線や函館本線に活躍したことが知られています。
表題の話は昨年11月24日に水郡線に「SL奥久慈清流ライン号」を撮りに行ったことから始まります。常陸大子駅前にC12187号機が保存されています。この機関車を見ていてふと先台車と第１動輪を繋ぐイコラーザーの支点の穴が３つあることに気付きました。もしかしてと第３動輪と従台車のイコライザーの支点はと見るとやはり３つ開いています。真岡鐵道で使われているC1266号機ににはありません。後から開けたのでしょうか。
後方から見たC12187号機。ヘットライトの左側にバック運転のときキャブ内に空気を取り入れる穴があります。九州からやって来た蒸気機関車のようです。
説明板をを見るとやはり長年九州で過ごした後、最後の３年間程を水戸機関区で使用されたことがわかります。
先台車と第１動輪を繋ぐイコラーザーの支点に３つの穴が用意されていることがわかります。
従台車と第３動輪を繋ぐイコラーザーの支点も３つ開いてます。現在はどちらも中央の穴を使用していますが、動輪よりの穴を支点にすれば動輪上重量は重くなり牽引力を増すことになり、反対に移せば動輪上重量を軽くでき線路への負担を軽減できます。現役時代にC12形を撮影はしていますが、残念ながらそこまで気をつけて撮影していません。なにしろ撮るだけで精一杯でした。なので先人の写真の中から「記録写真蒸気機関」車に収録されているC12189の従台車と第３動輪を繋ぐイコラーザーの支点が３つ開いることが確認できました。さらに、原書房から出版されている「日本国有鉄道蒸気機関車設計図面集」C12形を見ると図面上でも３つの穴が開けられています。私はこの穴は動輪上重量を変更する目的だと思いますが、真相はどうなのでしょうか。また、実際に動輪上重量を変更して使用した例があるのでしょうか。まだ、その点について語られた記事を目にしたことがありません。真相はどうなのでしょうか。何かご存知の方があればお教え頂きたいと思います。
※ 記事をアップした後３番目と４番目の写真が入れ違っているのではと指摘を受け、確認したところ確認されましたので直しました。
軸重変更について質問です
C61は軽軸重タイプで造られているのでしょうか？
C57よりも動輪上重量が軽いのですからたぶんそうですよね
実際には最末期の日豊線以外は本線系での運用に終始したわけですから
もし重軸重になっていたら粘着力がアップし空転しづらく
運転しやすい機関車になっていたでしょうね
復活した時にイコライザー支点を重軸重タイプに変更してしまえば良かったのにと思いますが
元に戻すのが精一杯だったのでしょうね
by 団長 (2013-01-16 01:29)
Ｃ61は軽軸重に変更はしませんでした。設計上では重タイプばかりです。つまりボイラーの能力がC57よりありながら、牽き出し能力が劣るという矛盾のある設計でした。
by ひもブレーキ (2013-01-16 23:35)
なんとそうなんですか！
出来上がってみたらC57よりも動輪上重量が軽くなってしまった
という事でしょうか
もし設計上ですでに軽いことが判っていたとしたらかなりおそまつですね
もっとも組み上がってみてはじめて従台車が動輪に当るのに気がついた
くらいですから
その程度の技術力だったということでしょうね
by 団長 (2013-01-17 21:30)
＞出来上がってみたらC57よりも動輪上重量が軽くなってしまった
というより缶圧力がC57形は16kg/cm2でD51形は15kg/cm2と低いのに同じシリンダーだったので、粘着係数を近くするため動輪上重量を少なくしたのかもしれません。もともと、C57形でも低めの粘着率だったのでその必要はなく、むしろ粘着率を上げるため動輪上重量を重くしても良かったのかも知れません。
by ひもブレーキ (2013-01-18 11:25)
リンク先のFaceBookにTakeshi Kamiyaさんから次のようなコメントを頂きました。
「こんばんは。C12も軸重変更前提だったんですか？どんな路線に使おうと考えていたんでしょうね…」
それに対する答えは今のところ
「 軸重変更前提であったかどうかは判りません。ただ、その可能性または使用条件に合わせて変更しようとする意図があったのではないかというところです。今のところは確実な証拠は見つかっておりません。」
と言うのが正直なところです。事実関係についてはこれからの調査が必要と言うことでしょう。
by ひもブレーキ (2013-02-07 13:22)